オリジナルアルバム「THE SCENERY OF SONORITY」の世界観をより楽しんでもらうために、各曲のショートストーリーをこちらで掲載します。
「THE SCENERY OF SONORITY」(響き渡る風景)
STORIES
1.Kaze no Tabibito
喜びと悲しみが交差するこの世界で
これから人々は何処からきて、何処へゆくのだろう
微風の余韻を感じ、ふるさとを求めて
私のゆく先は・・・
2.Choral ~星への祈り~
「いつも寂しがり屋で、弱虫で、心配性だから・・・」と君は言う
自分の弱さを認めた姿は可憐で、とても美しい。ありのままでいいんだ
星が輝く夜空の下で
君のために、星に向かって願い事をした
3.After the Rain
最近、おひさまは寂しそうに静かに泣いている
いつもひとりぼっちで・・・
だから、わたしはおひさまを探しに旅にでる
水たまりをぴちゃぴちゃ、傘をくるくる回して
元気にカエルさんも引きつれて迎えに行くよ
4.Memories
あの日、あのときの思い出・・・
5.Sicilienne
何の束縛のない自由はかえって空虚である
一定の制約とフォルムは必要だ
そう言って、何かに思いを巡らせながら、君は静かに踊りだす
悲しげにたゆたう姿は、水面のゆらぎのように
6.私の猫
猫と暮らす日々
時に私が困るようなイタズラをするの
物を落としたり、走り回ったり、部屋のあちこちを荒らすし、もう大変!
でも、そんなところが愛おしい・・・
7.忘れられた海
遠い記憶の夢の中
海の地平線に沈む夕日を眺める少年
その光景はもう二度と思い出すことはないだろう
黄昏の世界
8.Rebellious Spirit
ここまで来た以上、もう後戻りはできない
未来のために、人生の全てをここで捨てる覚悟はあるか?
静かなる闘志を燃やし、前へ進み続ける
例え心が燃え尽きようとも、また何度でも立ち上がる
9.Snowy Day
私の冷たい手を包んであたためてくれた君
君を思う気持ちは今も昔も変わらない
白銀の世界からの約束
またいつかきっと・・・
Wataru Matsushiro 2024/5
「THE SCENERY OF SONORITY ~Another Story~」(響き渡る風景 ~もう一つの物語~)
STORIES
1.夢の中の林間カフェ
松林の中の閑静な空気が漂う先に一つのカフェがあった
日曜日にいつも来て、私のお気に入りのメニューを一つ頼む
熱々でサクサクのデニッシュの上に、甘く、冷んやりしたアイスクリームが上に乗っている
もうその味がどうしても忘れられなくて、これほど美味しい食べ物がこの世にあるのかしら!
2.Hibana
最後の花火に火をつけ
少し悲しい顔をして「もう終わりだね」と言って、君はこちらを振り返る
夏の終わりと共に、この火花も儚く散ってゆく
君と共に過ごした一夏の夕暮れ
3.Lost Flower
誰しもが心に一つの花を宿している
なんでもない姿で、日常の中に咲いている野辺の花のように
大切に、枯れないよう愛してあげなければ
月日を重ね、その花は心と共に静かに朽ちてゆく
4.憧れの眼差し
私の幻想の中であなたはいつも沈黙している
今も昔も永遠に手の届かない距離にいて、こちらを見つめている
その眼差しは私の憧れへと変わり、幾世紀を経て次の誰かへ移りゆく
あなたの幻想の中で私はいつも沈黙している
今も昔も永遠に手の届かない距離にいて、あなたを見つめている
Wataru Matsushiro 2024/12