ハラッパ(feat. 鏡音レン)の制作を終えて

皆さんこんにちは!作曲家の松代航です。

今回、ハラッパ(feat. 鏡音レン)の制作を終えて、その制作のエピソードを振り返り、語っていこうと思います!

それでは、まずこの楽曲を作った経緯からお話しします。

去年の9月頃に日本の民族音楽学者の小泉文夫さんの民謡に関する本を読んでいた時に、イヌイット(エスキモー)の子供達が、お手玉で遊ぶ際「ホロッパ、ホロッパ、ホロッパッパ」というふうな歌をうたいながら遊ぶというのを知りました(実際どういう感じで歌っているのか音源を探しましたがわかりませんでした…)。
この「ホロッパ、ホロッパ、ホロッパッパ」という言葉のフレーズがとても印象深く、自分なりのアレンジで想像しながら繰り返し歌ってみると、プリミティブな感じが出て、そこでクラッピングをしながら(2・4拍目で)歌ってみると、グルーブ感が生まれ、ブラックミュージック的な音楽が出来上がりました(イヌイットの歌とは違う形になりましたが笑)。これは面白いと思い、今回の楽曲の制作に至ったのが経緯です。

早速、デモ音源を作ってみると、ベース主体の音楽「Funk」になったんですよ(このジャンルの音楽を作るのは初めてでした)。
それで、こういったブラックミュージックの要素がある楽曲は、グルーブ感がとても大切で、デモの打ち込みの音源ではグルーブ感は中々出せないので、ベースやギターなどは生音の音源が必要と感じ、今回ベースとギターを担当してくださったお二人に演奏のご依頼をしました↓

・Guitar : noxiry
・Bass : Suzu。

お二人の演奏はお見事で、大変素晴らしい仕事をしてくださったと思います!本当にありがとうございました。

あと、曲の冒頭のラジオDJのナレーションから始まるシーン。これとても興味深いですよね笑。曲の冒頭をどうするかで悩んでいた時に、ふと「Yo yo yo ! ~」というノリノリで元気の良いラジオDJが曲紹介をするシーンが思い浮かび、曲を紹介し終わった流れで曲が始まるというアイディアは面白いんじゃないかと思いました。
ただ、このDJのナレーションを誰がやるのか、セリフは英語にしたかったので、ネイティブに英語を話せる人にしないといけませんでした。それでそういうことがでいる人を探していたところ、YouTubeでこの動画に出会いました↓

日本で活動をされているラジオパーソナリティ、ナレーターのGuy Perrymanさんです。
この動画を見て、すぐに連絡を取り、今回のナレーションのご依頼を快く引き受けてくださいました!
最初に三つのナレーションのパターンを録音してほしいとお伝えしたところ、なんと20以上のパターンを録音していただいてビックリしました!笑
どのパターンも素晴らしく、どれにするか悩みに悩みましたね…笑。
演奏者のお二人と同じく、Guyさんのナレーションもお見事でした!ありがとうございました。

ここで曲名の話に変わりますが、なぜ「ホロッパ」ではなく「ハラッパ」にしたのかと言いますと、「ホロッパ」の意味を調べても手掛かりがなく、この言葉の意味を理解していないまま使うのは自分としては避けたかったので、日本語の言葉で似ている「ハラッパ(原っぱ)」を思いつき、変更したのが経緯です。
それでMVも、ハラッパ(原っぱ)は、草むらや草原を意味する言葉なので「草むらを歩く人」を思いつき、その草むらで歩いている中、アヒルに出会うというアイディアが出てきて、このテーマで映像にしたいと思いました。

そこで、今回アニメーションを担当してくださったのは、lokuさんです。
Xで、lokuさんが作られたアニメーション作品のポストをお見かけして、お声をかけたのが最初でした。
全部1人でやるMV制作は初めてだったそうですが、アニメーションを作る技術や能力はすごいものを持っていると、lokuさんの作品を観てその時思ったので、今回ご依頼をしたのが経緯です。
シナリオと絵コンテは僕が担当し(「うたてとて」ではシナリオを担当しましたが、絵コンテも担当するのは今回が初めてでした)、それ以降の作画などはlokuさんが担当されました。
僕が「こうしたい!」「ああしたい!」とかなり自分のこだわりが強くなった部分があったのですが、lokuさんは快く引き受けてくださり、アニメーションで再現してくださったことに本当に感謝しかなかったです。本当にありがとうございました!!

イラスト:loku

前回の「うたてとて」を発表した時に、海外の視聴者がたくさんいて、字幕を希望する方がいたので、字幕の必要性を感じ、翻訳家の方達に字幕のご依頼することになりました。以下の方達が翻訳を担当してくださいました↓

英語翻訳: peachy15
韓国語翻訳 : NARu
中国語翻訳: 天罡

皆さんも快くご依頼を引き受けてくださり、本当にありがとうございました!

長くなりましたが、この辺で今回の振り返りは終わりたいと思います。
次の作品についてですが、「うたてとて」や「ハラッパ」のようなジャンルとは、またまた違った作品となり、ボーカルはレンやリンではなく、他のボーカロイドになります。曲のテーマは、「水」が関係しており、楽器はピアノが主役になるでしょう!
ただ、MV制作の関係上、もしかしたら別の作品が先に完成し、そっちを発表する可能性もあるかもしれませんが、いずれにせよ、また楽しみに待って頂ければ幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

作曲家 松代航